デヴォン山岡

『アバター』

期待しすぎて、映画始まる前からほとんど勃起した状態で鑑賞したんだけど、ハッキリ言って完璧すぎるよこれ。 もうとんでもなく凄い作品。 なんでもかんでも傑作、傑作言ってる俺が言っても重みが伝わらないだろうけどね。 もう大傑作ですよ『アバター』。 …

『2012』

ローランド・エメリッヒ監督は、どう考えても天才だ。 ディザスター職人と言われて、今まで数多くのパニック映画で地球を滅亡寸前まで追い込んできていたが、本作では容赦なくぜーんぶ海に沈めてしまった。 その沈め方たるや、そりゃもう見事。 悲惨を通り越…

『イングロリアス・バスターズ』

タランティーノ監督の映画が好きな人たちって、どんな人たちなのかなーって時々思う。 まあ時々って言っても、2年に一回くらいなんだけど。 タランティーノ作品には、監督のハートがキラキラ眩しく輝いている。 作品そのものに、ハートがダイレクトに表示さ…

『スペル』

日常生活において、リズムを刻みながら行動するというのはとても重要だ。 呼吸の回数から食事の速度、排便、仕事の速さに至るまで、そのとき刻むリズムに大きく支配される。 たとえば歩くときの速度は、歩幅やペースが自分なりのリズムを刻むことによって生…

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』

『THIS IS IT』は切ない作品だ。 幻となった公演のリハーサル風景なんて、なんとも物悲しい内容じゃないか。 全身全霊をかけて挑むスタッフたちの生き生きとした表情や、憧れの舞台への夢をつかんだパフォーマーたちの興奮が、手に取るように伝わる。 だから…

『REC2』

閉鎖された古アパートで悲惨な目に合うドキュメンタリー撮影チームという設定で、昨年もっともおっかなかったで賞の栄光に輝いたスペインの地獄ホラー『REC』。 待望の続編は、前作の惨劇の数分後、武装して現場に乗り込んだSWATの記録映像として登場。 舞台…

『ラスト・ブラッド』

日本刀を振り回して大立ち回りするクールな少女というアクション映像が、もはやなんの新鮮味もないシロモノなのは言うまでもなく、今さらそんなの売りにしてるアクション映画なんか観るとガックリきちゃう。 つまるところ、登場人物がスタイリッシュに日本刀…

『エスター』

おう!みんな! 元気してるか! いや、いろいろ言いたいことは山ほどあるんだけどさ、そのほとんどが卑猥なワードの数珠つなぎみたいな感じだから、なにかと口には出せないとこあるんだけど。 まぁ、あえて挙げるとしたらアレだよ。 もうさ、青少年育成とか…

『オカルト』

『オカルト』は、おそらく今世紀最大の破壊力を持つ作品だ。 もう、その破壊力たるや、あさま山荘をブチ壊した鉄球をも凌ぐパワーの、まさに破壊の鉄球〜天地無用バージョン〜といった具合。 こんな素晴らしい映画が我が国で作られたことに喜びを隠せない。 …

『ウォッチメン』

本当にパワフルな作品を見ると、それがどんな内容かどうかなんて関係なく勃起してしまう。それはヘンタイとかそういった問題ではなくて、きわめて自然な人間的反応なのではないだろうか。 なぜなら芸術とは、五感を刺激する精神表現のことであり、刺激を受け…

『ドラゴンボール エボリューション』

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『エグザイル/絆』

ジョニー・トー監督が撮る映画の時代遅れのダサさが好きだ。 ストーリーやキャラ設定はもちろん、演出やセリフ、音楽やなんでもないヴィジュアルですらひたすらダサい。 ダサくてアツイ。 そしてそのダサさがとてつもなくカッコイイ。 これが確信犯的なダサ…

『片腕マシンガール』

井口昇監督の低予算アクション映画『片腕マシンガール』。 この作品は、個人的にはまったく面白くない映画だった。 でも実は好きだったりする。 「好き」と「面白い」は別なのだ。 物語も、脚本も、発想も、特殊効果も、演技も、基本的には陳腐で安易である…

『フェイクシティ〜ある男のルール〜』

めったやたらと人が死にまくる映画は楽しいが、それは別に「死」そのものを楽しんでるわけではなく、あくまでもヴィジュアルとしての「死に様」を楽しんでいる。 映画の殺戮シーンが好きだからって、現実の殺戮風景を笑って見れるかというと、答えは当然ノー…

『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』

この作品の素晴らしさは1000字や2000字ではとても語りつくせないし、かといって1万字のスペースを用意されたとしても、そんなものを書く気になど到底なれない(面倒だから)。 『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』がゾンビ映画の集大成的作品であり、新たな時…

『トロピックサンダー/史上最低の作戦』

バカ映画についてマジメに語ることはバカげているかもしれないが、バカげているならばその行為そのものもバカであるからして、それは非常に理に適った行為であるような気がするのは俺だけだろうか? とにかく『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』は、ひ…

『ハロウィン』

ここに、少年時代からホラー映画に慣れ親しんだ、骨の髄までホラー好きなメタルロッカーがいる。仮に名を、ロブ・ゾンビとしよう。 ロブ・ゾンビ(仮名)には、ホラーに傾倒するキッカケとなった映画があった。仮にタイトルを『ハロウィン』とする。 ロブ・…

『レッドクリフ 1』

『レッドクリフ1』の出来の良さは、まさに「かゆいところに手が届く」的な鑑賞者への配慮の成すワザである。 『三国志』の映像化とされているが、ベースの部分以外はほとんどオリジナルと言っていいほどの新解釈(というか妄想)で脚色されている本作。 もと…

『アイアンマン』

ロバート・ダウニーJrという俳優をご存知だろうか。 俺もこの俳優のことを、何から何まで知っているわけではないが、はじめてスクリーンでこいつの姿を見たときから「この男は絶対アホに違いない」と踏んでいた。 なぜなら、そこそこ二枚目で、そこそこ器用…

『スカイ・クロラ』

『スカイクロラ』は、スクリーンからまったく目が離せない正真正銘の傑作だった。 この監督のボヤキというか、思想というか、まぁ言ってみりゃただのタワゴトなんだけど、それがセリフとして迫力の映像とともに展開していくのは見ていて本当に心地良い。 映…

『ドクガス』

俺は札幌が嫌いだ。 歴史の浅い土地であるばかりか、住み着いてる人間も浅い連中ばかり。 物事の表面ばかり見て判断し、中身を見ようともしない人種の集まり。 心が狭い奴やルールを守らない奴、自分の意見をハッキリ言わない奴も多い。 運転マナーに関して…

『スターシップ・トゥルーパーズ3』

「今日は最高の死に日和!イェイ!」 ヒドいセリフとヒドいヴィジュアル、そしてヒドすぎる脚本にも関わらず、クライマックスに近づくにつれて、ヒドすぎて逆に感動してしまう傑作。 それが『スターシップ・トゥルーパーズ3』だ。 前半は、観るべきところな…

『ハプニング』

この作品の監督はシャマラン君というインド人で、『シックスセンス』や『サイン』、そしてローデッドの2006年度年間ベストワンにも輝いた『レディ・イン・ザ・ウォーター』などを撮った人だ。 シャマラン君の作品は、毎回ほぼ同じ構成になっていてとても…

『サンシャイン20…』

SF映画に関しては許容範囲が異常にダダっ広い俺。 特に宇宙モノは、オモシロくない作品を探すのが大変なくらい、なんでもかんでも大好きなわけ。 『ミッション・トゥ・マーズ』『イベントホライゾン』『レッド・プラネット』『ノイズ』など、SFスリラー…

『スピード・レーサー』

『スピード・レーサー』とは、主人公の名前だ。 レーサーさんちのスピード君。 素晴らしい名前だ。もうこのタイトルつけた時点で、この作品は勝ったも同然! こんなオモシレー名前の主人公が、そのまんまスゴ腕の走り屋で、つーかもう走ることしか脳が無い「…

『REC(レック)』

今まで、いろんな国のいろんなホラー映画をいっぱい観てきた。 邦画やアメリカ映画だけでなく、韓国、中国、タイ、インド、ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン、フランス、カナダ、メキシコとかいろいろ。 もっと観てるかもしれないけど、思いつくのはこ…

『ユナイテッド・トラッシュ』

結論から言うと『ユナイテッド・トラッシュ』は大傑作だった。 今年鑑賞した映画の中でもトップクラスの出来だったと言っても過言ではない。 ただ、どこが面白かったのかと問われると「どこかに面白かった要素はあったっけ?」などと考え込んでしまう。 それ…

追悼、水野晴郎

水野晴郎が死んだ。 俺たちの閣下が。 日本を代表する最高の映画監督、水野晴郎が。 一般的には映画評論家、あるいは映画解説者といったほうが馴染みが深いかもしれない。 しかし、俺たち映画好き人間にとっては、水野晴郎こそが最高の映画監督であるという…

『ランボー 最後の戦場』

コンビニで生クリームがどっぷり挟んであるツイストドーナツと缶コーヒーを買って某シネコンへと向かう。 受付スタッフに「ご覧になる映画はなんですか?」と聞かれ、思わず「ロッキー」と答えて失笑をかう。 気の利いたその女性スタッフは、微笑みながら「…

『ミスト』

スティーブン・キングの作品が映画化し難い最大の理由は、そのキャラ設定の作りこみの深さにある。 物語やその展開・演出が映画的なのにも関わらず、キング原作の映画化作品はうまくいったものが少ない。 技術の進歩で、キング特有のブッ飛んだ演出やアイデ…