2013-01-01から1年間の記事一覧

ローデッド年間映画ベストテン2013募集開始!

さ、そんなわけで、ぼさーっとしてたら12月になって、なんかしらんけど年末なんすねえ。伝説の映画フリーペーパー「ローデッドウエポン」恒例の年末企画、年間ベスト100の季節が今年もやってきたようです。文字通り、2013年に公開した映画作品のベストテンを…

『マラヴィータ』

この作品の素晴らしさは、現代社会がマフィア社会以上に殺意の湧く世界だということに気付かされるところにある。 学校、役所、近隣の住人との付き合い、なにから何までイラつくことばかりで、マフィア親子のみなさんはストレス溜まりまくり。 気の食わない…

『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』

『魔法少女まどか☆マギカ』は、魔法少女という萌え素材を扱っていながら、根底にSFの基本要素があり、また生と死をためらわずに表現しているというところが、制作サイドの媚びない姿勢を感じさせるので好きだ。 テレビシリーズはとことん悲惨な作品で、前半…

『ワールド・ウォーZ』

なぜか巧妙に「ゾンビ映画」であることが伏せられているこの映画。見る人が見れば予告でひと目でわかるし、そもそも原作があるので知っている人はもちろん知っている。だが、あまりゾンビに関わりのない人にとっては、かなり分かりづらい紹介のされ方。これ…

『真夏の方程式』

ガリレオこと湯川学と旅先で出会った少年との思い出深い「夏休み」。この作品に漂う圧倒的「夏休み感」は、まるでスクリーン全体が太陽であるかのように、目がくらむほど眩しい。 悲しい事件が起こるが、そこに湯川が関わることで、悲劇の中に一筋の希望の光…

『クロユリ団地』

恐怖は社会に根ざしていなければならない。いまさらPCモニターからオバケが飛び出すような話をしていても単なるギャグにしかならないのだ。 邦画ホラーは、バカのひとつ憶えみたいに『リング』や『呪怨』をやってきたが、中田秀夫監督はまた新たな方向性を示…

『コズモポリス』

最新作『コズモポリス』は、最高峰のクローネンバーグ映画だ。すべてがそろったハイテクリムジンで移動する裕福な男。 ボディーガードまでついているどう見ても安全な環境。外では貧困者たちによる暴動が起きていて、銃ナシでは危険すぎる界隈。 あげく自分…

『ハッシュパピー バスタブ島の少女』

国や自治体は弱い者の味方だ。福祉、介護、医療、生活保護など、弱者を手厚くサポートする機能が確立していて、誰もが基本的生活が送れるよう配慮されている素晴らしき現代社会。しかし、そんな恩恵は社会から一歩外にでてしまったらまるで無くなってしまう…