『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』


世間があまりにも盛り上がっているので、いつものようにテンション高めの感想文は書きたくないというか、みんな本当にスターウォーズそんなに好きだったっけ?みたいなとこありますよね。ぜったいに便乗している奴大勢いるだろみたいな。普段Jリーグなんかひとっつも見たこと無いくせにワールドカップ開催時になると急にユニフォーム買い込んでスポーツバーなんかに行っちゃうような奴が、公開初日にわーわー言って鑑賞して「スターウォーズ最高!」なんて言いながらツイッターでネタバラシするわけですよ。マジでほんとお前らどういうつもりなんだ!まさに俺がそのかわいそうな被害者でして、初日の初回観たバカが、超重要な内容を盛大につぶやいてくださったわけですよ。よって俺は、この映画の終盤で判明するはずの胸熱な展開をすべて知った上で鑑賞せざるを得なかったというね。あはは。本当、社会現象になるくらいヒットするのも考えものっすわ。ねー、うん。バラした奴はね、もう死ねとまでは言わないけど、とりあえず富士山の樹海にでも行ってくれ。軽装で。たのむ!などと愚痴ばかり言っている場合じゃないんですよね。スターウォーズ最新作、もうね、最高!

最高ですほんと。いつも「最高!」しか言ってませんが、スターウォーズは正真正銘に最高でしたね。面白いを通り越して、もはや「納得」って感じです。なるほど!そうなのか!そうきたか!みたいな。目からウロコ、棚からボタモチ、三人寄ればジ・アルフィー。正直、いまさらスターウォーズなんかやっても喜ぶのはオッサンだけだろって気持ちでした俺。初期シリーズ公開年を考えると、俺の世代とか30代半ばくらいの人がギリギリだし、若い人にとっては古くさいSF映画でしかないわけですから。でも、今回のフォースの覚醒を観て、俺の心配がすべて取り越し苦労だったという安堵感でいっぱいになりました。監督のJJエイブラムズさん、やってくれたなおいみたいな。
これ、ぜんぜんおっさんの映画じゃなかったです。予告編はそれっぽいシーンとハン・ソロ&チューバッカが登場したりでおっさん寄りでしたが、本編はまるで違う。完全に次世代シリーズになってました。さすがですね。もう感動的ですらあります、その新旧交代劇の鮮やかさが。観た人は必ずこう思います。「うわ!これ、スターウォーズだ!」って。そう。スターウォーズの続編なんです。完全に歴史が動いた瞬間を感じることができる。1999年以降のシリーズ(ダースベイダー三部作)なんか、実はぜんぜんスターウォーズじゃなかったんだってやっと気付きました。熱心なファンはちゃんと気付いていたみたいですが。俺は今回の最新作を観てやっと気付いた。これが、これがスターウォーズなんだ!わーい!

文句なしの100億点満点!