2014年に観た映画ベスト10


1位 インターステラー

数ある宇宙映画の中でも、これほど挑戦的な作品はなかったと思います。イマジネーションの限界を超えた展開に驚かせられまくり。『2001年宇宙の旅』からはじまり、『ミッション・トゥ・マーズ』『コンタクト』など、宇宙と「神」の存在を絡めた作品は多いですが、この作品はその先を行きます。そもそも次元の描き方がとんでもない説得力であるという点で、いままでの宇宙映画を軽く凌駕していると言えます。ブラックホールという漠然とした地獄をしっかりと描いた歴史に残る傑作だと思います。DVD買います。


2位 ウルフ・オブ・ウォールストリート

ディカプリオさんが始終キレッキレの演技でハメを外すこの作品。もっとも素晴らしかったのは、劇中ディカプリオさんの上司であるマシュー・マコノヒーさんが「いい仕事をしたいなら、一日2回はオナニーをしろ」などと言い放つシーン。オナニー中毒者である俺からしたらまさに神の啓示としか思えないシーンでした。このひと、1位の『インター・ステラー』では正義と規律の父だったのに、この変わり身の凄まじさは一体。


3位 ラッシュ/プライドと友情

刺激的な映像とドラマチックすぎる展開に驚いて、実話だと聞いてさらに驚きました。実在した2人のF1レーサーの栄光と挫折を描いておりますが、キャラクターの掘り下げが完璧すぎて、鑑賞中の緊張感がハンパなかったです。熱すぎる天才とクールな天才が、F1のサーキット上はもちろん、人生そのものでもバトルしてくれます。超燃えます。


4位 ゴーン・ガール

妻が失踪して、誘拐か?殺人か?みたいなサスペンス展開だったのに、後半でいきなり一転して想像の斜め上をいく地獄展開を見せます。さすが『セブン』のデイヴィッド・フィンチャー監督らしく、演出に無駄がまったくなくて、見事に作品の術中にハマってしまい、思わず家に帰りたくなくなります。


5位 ニンフォマニアック

俺は生粋のオナニー中毒者なので、セックス依存性の人間の苦悩がなんとなくわかって楽しかったです。セックスでしか生存を実感できない人間の不自由さと、セックスを卑猥な行為だとする社会とのギャップが面白おかしく、これ以上ないほど饒舌に語られます。すべてのシーンが刺激的で、同時に笑えます。


6位 レゴ・ムービー

夢のような作品です。もうなにがなんだかわからないけど、後半でものすごく泣けます。レゴブロックで遊んだことがなくても、きっと幼い頃に積み木や人形遊びなんかをしていた人であれば、その荒唐無稽なストーリー展開に度肝を抜かれるはずです。


7位 ブルージャスミン

セレブが神経衰弱になる作品は数多いですが、この作品におけるケイト・ブランシェットさんの演技はガチすぎてドン引きしてしまうほどです。そんな、痛さを超えて目を覆わんばかりの落ちっぷりを見せておきながらも、どこかユニークでファンタジーのような寓話感を出すウディ・アレン御大の手腕に拍手を送りたいです。


8位 毛皮のヴィーナス

ワンシチュエーションで登場人物はたった2人。限定された空間でよくもここまで緊張感のあるやり取りを演出できたものだとひたすら感心してしまう作品です。主役のひとりであるエマニュエル・セニエさんのセクシーさはギネス級で、帰りにTSUTAYAで熟女エロDVDをレンタルせざるを得なかったです。


9位 サボタージュ

シュワルツェネッガーさんは67歳だというのに、いまだ現役で自動小銃を撃ちまくっており、もはやイーストウッドみたいな貫禄でスクリーンを華やかにしております。シュワさんの映画を観ずに映画を語るやつなんて信用できません。マジで。


10位 ザ・ゲスト

登場する殺人鬼が優しいのか非情なのかわかんないキャラ設定でとても好感が持てました。80年代ホラー風味でダークヒーローを描いた痛快バイオレンスで、気の利いた展開とスタイリッシュな映像なのにどこかダサさが見え隠れする微笑ましい作品です。


以上。
昨年は年明けに映画決別宣言をしまして、ほんの10ヶ月ほど映画鑑賞を自粛しておりましたが、その行為に特に意味がないということに気づいて、なんとなく映画鑑賞を再開。

で、鑑賞再開第一弾の作品は9位の『サボタージュ』でして、アーノルド・シュワルツェネッガーさん主演のアクション作品で再開するという、これ以上ない幕開けを飾らせていただきました。

今年も映画をたくさん観て、なおかつ自分も映画を撮影するというチャレンジをしようと考えておりますよ。

でもって、気になるフリーペーパー「ローデッドウエポン」の2014年ベスト100は3月上旬に発行の本誌をチェック!