『インターステラー』
最高。
もう最高としか言い様がないほど最高。
俺が観たかったモノが全部出てきたというか、このサービス精神はスゲエなと。
宇宙映画ってのは、まずでっかくなきゃいけない。
スケールとか想像力とか世界観とかもそうだけど、そもそも空間がでかくなきゃダメ。
空間。つまりスペースね。
宇宙だからスペース。宇宙空間ってこと。
ものすごいだだっ広い空間に、人間がひとりでポツンといたりする寂しさみたいなの。
それが宇宙なわけ。
ひとりぼっちの孤独感、周囲に何もない不安感。
「宇宙」の恐ろしさってのは、空気が無いとか、無重力とか、エイリアンとかではなくて、デカさそのものなのだ。
この映画は、地球という狭い星に絶望し、デカすぎる宇宙に希望と救いを求める人たちの物語。
さすが、クリストファー・ノーラン監督が表現する「宇宙」は、とんでもなくデカくて先が見えない。
時間すらも超越する、ブッ飛びハチャメチャ宇宙旅行。
20年もの歳月が一瞬で過ぎ去るとんでもない展開に悶絶必死である。
泣いていいのか笑っていいのかわからんが、とりあえず俺はラストでポケットティッシュが見事に全部なくなるほど涙を流した。
なぜならこの作品は、普通だったら絶対に見せてもらえないであろうシーンを、ちゃんと見せてくれたからだ。
宇宙映画において俺がいちばん見たかった部分を、決して過剰にならず、冷静に説得力のある見せ方で表現してくれたこの作品は、間違いなく宇宙ロマンの最高峰。
そう。ロマンチックだ。
この映画は、最高にロマンチック。
100億点満点