『アベンジャーズ』
映画『アベンジャーズ』におけるキャッチコピー「日本よ、これが映画だ」は、すこぶる出来のいいコピーだと思う。
だってさ、もう業界に対する風刺が効いてるじゃんか。
『アベンジャーズ』は、マーベル映画の人気ヒーロー「アイアンマン」「ソー」「キャプテンアメリカ」がオリジナルキャストで勢ぞろいして、そこに「ハルク」や各作品の脇役連中も集まって地球征服をたくらむ悪い神様とブッ飛ばし合いの対決をする映画。
こんな凄いスペクタクルが、巨大なスクリーンで、デジタルの大音響で、たった1800円で鑑賞できてしまう。
「映画」ってさ、映画館でドキドキワクワクしながら過ごす特別な時間じゃん。
俺はハリウッドのアクション超大作を鑑賞すると、いつも「映画好きでよかったー」って思うんだけど、それはもうハリウッド様が「映画」=「特別な時間」ってのをよく心得ているからなんだよね。
とんでもないモノが観たくて足を運んだ観客たちのド肝を抜くサービスがてんこ盛りじゃんハリウッドって。
よっしゃ!これも観たいか!お前ら!
どんどんブッ壊して、バカ連中をブッ殺して、超スピードでブッ飛んで、超高層ビルの頂上でお偉い神様をブッ飛ばすとこを見せてやるぜ!
こんなアグレッシブかつバチアタリな気持ちで作られた2時間弱のランデヴー。
「そう、これが映画なんですよみなさん!」
とパンクラス立ち上げ当時の船木誠勝みたいに叫びたい気持ちがよくわかる。
このコピーを作った人は相当映画好きなんだと思う。
こんなに凄い『アベンジャーズ』と同料金払って『踊る大捜査線』や『海猿』なんかを観に行くバカに対して言いたいことはただひとつじゃん。
「日本よ、これが映画だ。お前らが観てるのは、それ映画か?まさかだよな?そこに1800円の価値あんのか?そんなの観て平気な顔で1800円払えるなんて、ずいぶんノンキな感性してるじゃねーか」
これをコピーらしくまとめた素晴らしいキャッチコピーだなあって思うお!
まあ映画だけじゃないんだよ。結局。
日本人の価値観そのものが問われてるんじゃないのかな。
結局のところ『アベンジャーズ』は「アイアンマン」なくして成立しない。
ロバート・ダウニー・jrさんが「アイアンマン」にならなければ、この『アベンジャーズ』の映画化は実現しなかったんだろうなって思う。
トニー・スタークとキャプテンアメリカ
トニー・スタークとソー
トニー・スタークとハルク
トニー・スタークとロキ
トニー・スタークと誰かが絡んでるシーンの面白さは異常だと思う。
トニー・スタークと誰かとの化学反応だけで24時間観ていたいと思えるほど、トニー・スタークのキャラの爆発力がとんでもねーw