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*1202994106*[デヴォン山岡]『ダークナイト ライジング』
この作品、3部作の最終章に相応しく、なかなかすごい容量の情報がつめこんである。
前作『ダークナイト』の続きなので、世界観はその影響下にあるが、物語が進むにつれ1作目『ビギンズ』での出来事が重要な役割を持ってくる。
だから『ダークナイト』はもちろん『ビギンズ』まできっちり予習していれば楽しみは倍になると思う。
相変わらずの社会派だが、今シリーズのリアル路線の中にもマンガっぽさがちゃんと戻ってきていた。
つまり『ダークナイト』の哲学的な深みが無いぶん、ヒーロー物語らしいスペクタクルが味わえる内容になっている。
民衆よ、起ちあがれ!といってド派手にゴッサムを破壊する最強の悪役べインさんも、なかなかまっとうなことをまくしたててくれているが、ハゲだしダサいマスクしてるし誰よ?コイツとか思ったら、『ブラック&ホワイト』の相方の可哀想な方だった。
このベインさんのインパクトはもの凄いと思う。
ドラゴンボールで例えるならば、結構ノンキにやってた地球チームのところに、はじめてサイヤ人のラディッツがやってきた時のような戦慄。
そんな絶望が容赦なく訪れる中で、一筋の希望とも言えるでっかいおめめのアン・ハサウェイさんが、プラダを着た悪魔もビックリのツンデレ小悪魔っぷりで魅せてくれる。
この監督、ブス専なんだとばかり思っていたけど以外とちゃんとしてた。