『バトルシップ』
とにかく元気良すぎ。
公開前からすごく感じていたんだけど、もうタイトルそのものが元気いいよね。
『バトルシップ』だもん。
もう、なんかカッコイイこと言おうとか、オシャレ感出そうとかそういうのナシで、ひとこと「バトルシップ!」って言っちゃうセンスね。
なんでもかんでもヒネって、女子なんかに媚びたハンパな映画なんかより、やっぱこういう姿勢は好感持てるよ男として。
男の子あつまれ〜!!って呼ばれた感じ。
わーい!
みたいな感じで、会社帰りのガキ共が興奮して集まった公開初日の賑わいね。
本当に微笑ましい光景。
「バトルシップ1人」
なんてね。
劇場の受付嬢にちょっとテレながら言っちゃうわけだよ、疲れたサラリーマンが。
『バトルシップ』を鑑賞するって行為が、そのまま少年の夢冒険へと直結しているこの感動。
新年度のはじまりで慌ただしいこの時期は、新卒社員も新たな環境での生活で精神的疲労も大きいし、先輩社員たちもなにかと気を使いながら業務に勤しんでいるはず。
そんなサラリーマンたちの一服の清涼剤が、この『バトルシップ』であるという意見に反論する者などいないだろう。
この映画の見どころはもう冒頭のエピソードだよね。
ツカミが天才的。
開始5分もたってないのに、ロクデナシが巨乳女に気に入られるためにコンビニ強盗するってシークエンスがはじまる。
とにかくねー、このコンビニ強盗シーンは圧巻のスペクタクルだよ。
昔、ネットのおもしろ動画みたいなので見た、実際にあったマヌケ強盗のズッコケ映像を丁寧に再現してて、このシーンだけでもう涙でるほど感動する(もちろん実際に涙なんかは微塵も出ない)
で、そいつがドタバタして警察に御用になったとこでタイトルドーン!
『バトルシップ』!!
「どこがバトルシップなんだwwwwww」と場内にいる300人ほどの観客が全員大爆笑するといった素敵な瞬間。
この作品の凄いところは、すべてがドタバタで展開するという神がかり的な演出力だと思う。
エイリアンのバトルシップがズゴゴゴゴゴンと海上に現れて大惨事になるシーンも、ほとんどドタバタ展開で見せているのでぜんぜん緊迫感がない。
侵略される怖さよりも、今度は何が起きるんだろ。。。ってワクワク感のほうが大きい。
そして、人類の一大事にノンキに挿入される巨乳ヒロインのエピソードも「ちょっとひと休みでサービス入りまーす!」的なユルさでこれまたとんでもない。
このヒロインが明らかにタダモノじゃない巨乳っぷりなので、彼女が出ているときはエイリアンのことなんかキレイサッパリ忘れてオッパイを凝視する作業に入る。
つまり「小休止」としてこれ以上ない適切な存在なのだ。
米軍の駆逐艦VSエイリアンのド派手な宇宙船という、2大バトルシップのハチャメチャなバトルに加え、ヒロインのダイナマイトボディの破壊力。
まさに『バトルシップ』とは、米軍の破壊力VS宇宙人の破壊力VS巨乳の破壊力という、デストロイを例えたトリプルミーニングだったのである。
「オッパイはエイリアンよりも強し」